ワイナリー設立やワインづくりを目指し、日夜邁進するヒト、場所にスポットを当てるコーナーです。
今回は、東三河地方でシャンパーニュ構想を実践する「東三河5JC広域問題研究会」会長の松尾篤さんへインタビューをさせていただきました!
〜東三河ってどんなところ?〜
早速ですが松尾さん、東三河とはどんなところなのですか?
豊富な自然を残す山間部と豊川の恩恵を受け実り多い大地である豊橋平野、そして海の幸豊かで穏やかな三河湾と遠く世界に繋がる太平洋という内海外海の両方を持つ、自然溢れる豊かな地域として発展し、農業、工業をはじめ、港湾サービスやレジャーにいたるまで、特色ある産業が栄える土地です。そして豊富な自然が育む歴史に根ざした、独自の文化や風習が今もなお残っています。
なるほど、豊かな海、山、そして産業に栄え発展を遂げた土地ということですね。お話を聞いている限りでは困ったことなどは見受けられませんが・・・。
近年、東三河は愛知県平均を上回るペースで高齢化が進行しており、いわゆる消滅自治体( 少子化による人口減少の原因で、将来の存続が危ぶまれるとされた自治体)とされる自治体も存在するなど、新たな社会課題への対応が急務となっております。
地域住民の方にとって大きな問題ですね。そんな中、どのように「シャンパーニュ構想」へ結びついていったのでしょうか。
これは少しマクロな問題になるのですが、豊橋は「行くべきスポット」ではなく他県への宿泊地や通過地として定着しつつあります。つまり観光客が目的を持って豊橋へ赴くわけではないということです。この状況を打破するためには、土地のブランディングをしなければなりません。東三河の土地に付加価値をつけ、尚且つその土地を周知できる方法として、シャンパーニュ構想へたどり着きました。
~乾杯は東三河でワインで!東三河で作るシャンパン~
日当たりも抜群ですね!気になったのですが、ずいぶん気持ちの良い風が吹き抜けますよね・・・。
車で10分くらいのところが太平洋ロングビーチなんです。
サーフィンでも有名ですよ。
海の風も気持ちよく通り抜ける立地なのですね。海の風がぶどう畑にどう影響するか楽しみです!
太平洋ロングビーチは約20Kmも及ぶ真っ直ぐな砂浜で、サーフィンのメッカです。ヤシの木もあり、南国の雰囲気で素敵な場所なんですよね。
こちらで栽培しているぶどうについて教えていただけますか?
こちらで栽培しているぶどう品種はツヴァイゲルト・レーベです。上品で包容力のある香りと、軽快なタンニンを持つ品種です。
北海道などではポピュラーな品種ですね!
ツヴァイゲルト・レーベも加わったスパークリングワイン、とても楽しみです!
ワイン用ぶどうの管理は、長野県東御市のワイナリーさんに(はすみファーム)的確なアドバイスをいただいているとのこと。五年後には素敵なワインで乾杯できそうです。
~郷土愛を醸成する為に~
「東三河のお酒で乾杯する」、「東三河は一つ」、
これらのキーワードの根源は一体何なのでしょう。
東三河をより魅力的な地域にすることにより、住民の郷土愛を醸成することも重要だと考えています。今後は豊橋、豊川、田原、新城、蒲郡の5つの地域が一つとなり、行動を起こしてゆくことが重要とも。
魅力的なお話ですね。将来は、やはりワイナリーの設立も視野に入れていらっしゃるのでしょうか。
ワイナリーの設立については豊橋市とも協議をしている最中です。もちろん特区制度も含めて。
ゆくゆくはフランスのブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方のような「テロワール=物語」があるようなものにしていきたいですね。
そうすることにより、地域が活性化し、地域経済も発展していくと考えます。
まずは地域住民の方々に理解を示していただくことからということですね。きっと力強いサポーターになってくださることでしょう。そして東三河の地が、「行くべきスポット」として周知されるのも目前と感じます。
東京駅から新幹線で2時間。身近な場所にワイナリーが増えてゆくのは今からワクワクします!
松尾さん、今回は東三河シャンパーニュ構想について、お話をしていただき、ありがとうございました!
【ココから!東三河5JC広域問題研究会について】
・東三河5JC広域問題研究会は愛知県東三河地域にあります、豊橋JC、豊川JC、田原JC、蒲郡JC、新城JCの5つの青年会議所のメンバーで構成される組織です。
東三河5JC広域問題研究会:http://www.higashimikawa5jc.com/